院長よりお知らせ
円山動物病院、院長の千石和彦です。
当院は平成14年開院し約22年、多くの飼い主様に支えられまして診療を続けてくることができました。
ちょうど今から8年ほど前に私の持病であった「慢性腎不全」が悪化し、
人工透析の治療を受けながら仕事をするようになっていました。
その頃からフルに診察に出ることは難しくなっていましたが、
自分なりにできる限りの時間帯で診察させてもらっていました。
自分がこのような病気になったことで現在、慢性腎不全等の病気と長期にわたって闘っているたくさんの犬や猫の苦しさ、
飼い主様の不安な気持ちなどが以前より一層理解できるようになった気がします。
透析患者の合併症の一つに「下肢動脈閉塞症」というものがありまして、足の血流が血管の石灰化などで非常に悪くなり
結果として、何気に足についた傷がいつまでも治らず最終的に壊死してしまう。
そんな状態昨年なってしまい、入退院を繰り返しながら治療を続けてきました。
しかしながら今年になってもその状態が完全に治らずさらに進行してしまう感じもあり、
このままでは膝から下を切断しなければいけない、という状態になってしまいました。
そんな中こういった状態の足を切断せず元のように歩けるようになるための
「バイパス手術」を得意とする病院が東京にあることを知り、
私もまだ今年で52歳ですし、もっともっとこの仕事を続けたいという気持ちを強く持っていますので
もし、少しでも可能性があるのならその血管バイパス手術に挑戦したい!という気持ちになりました。
家族も病院スタッフも皆強く後押ししてくれまして、
しばらくの間東京の病院で治療してくることを決めました。
留守の間は副院長の宮坂を柱として獣医師の友善、千石牧、そして看護師が一致団結して、
患者様に寄り添った丁寧、親切な診察をしてくれると信じています。
自分でも大きな手術になるとは思いますが、何とか乗り越えて今まで以上の元気な姿で戻ってきたいと思います。
そして、現在病気と闘っているワンちゃんネコちゃん、そして飼い主様に少しでも
元気と勇気を与えられる存在になれるよう、精一杯頑張っていこうと思っています。
どうか皆様、これからも円山動物病院をよろしくお願い致します。